歴史のなかのからだ

歴史のなかのからだ

《歴史のなかのからだ》是岩波書店出版的圖書,作者是樺山紘一

基本介紹

  • ISBN:9784006001926
  • 作者:樺山紘一
  • 出版社:岩波書店
  • 出版時間:2008年5月16日
  • 頁數:290
  • 裝幀:文庫
  • 叢書:岩波現代文庫·學術
內容簡介
人間の「からだ」は,古來どのように考えられてきたのだろうか.心臓はいかにして心の王座を脳にあけわたしたのか.目と耳は,どのような象徴的意味を帯びていたのか.「耳なし芳一」の伝承や耳塚,鬼太郎の目玉親父,ロマネスク聖像の目など豊富な例を用いて,古今東西の「からだ」イメージの変遷を縦橫無盡に解き明かす. - 人間の「からだ」は,古來どのように考えられてきたのでしょうか.たとえば,心臓はいかにして心の王座を脳にあけわたしたのか.目と耳は,どのような象徴的意味を帯びていたのか.本書では,「耳なし芳一」の伝承や耳塚,鬼太郎の目玉親父,ロマネスク聖像の目など,豊富な事例を用いて,古今東西の「からだ」イメージの変遷を縦橫無盡に解き明かしていきます.ときにユーモアやジョークも交えたその筆致は,同じ「からだ」の各部分が歴史・文化によってこれほどまでに違う意味を帯びてく...(展開全部) 人間の「からだ」は,古來どのように考えられてきたのだろうか.心臓はいかにして心の王座を脳にあけわたしたのか.目と耳は,どのような象徴的意味を帯びていたのか.「耳なし芳一」の伝承や耳塚,鬼太郎の目玉親父,ロマネスク聖像の目など豊富な例を用いて,古今東西の「からだ」イメージの変遷を縦橫無盡に解き明かす. - 人間の「からだ」は,古來どのように考えられてきたのでしょうか.たとえば,心臓はいかにして心の王座を脳にあけわたしたのか.目と耳は,どのような象徴的意味を帯びていたのか.本書では,「耳なし芳一」の伝承や耳塚,鬼太郎の目玉親父,ロマネスク聖像の目など,豊富な事例を用いて,古今東西の「からだ」イメージの変遷を縦橫無盡に解き明かしていきます.ときにユーモアやジョークも交えたその筆致は,同じ「からだ」の各部分が歴史・文化によってこれほどまでに違う意味を帯びてくるのか,という新鮮な驚きを與えてくれます.また章末に添えられた注はすべて著者自身の手になるもので,これだけでも一つのエッセイとして面白く読めるものです.本文とあわせて読まれることをお勧めします.本書は,1987年に「ちくまライブラリー」の一冊として刊行され,1993年にちくま學芸文庫の一冊として刊行されました. ■著者からのメッセージ 「世界はわが〈からだ〉」という命題のもとに,外界と人體の関係を,しかも歴史のなかの事例を素材にしながら,考えてみよう.二〇年前に本書のオリジナル版をかきはじめたときの発意は,そんなところにあった.歴史學,なかでも思想や文化の歴史をとりあつかってきたものとして,からだは,はなはだ処理にこまる対象だった.醫學・醫療史として,論じてみたこともある.健康や養生の方法をとおして,身體への観念や感覚を再現してみようともした.だが,そうした作業をしてみると,身體と世界との関係が,どうしてもよそよそしい様相を呈してしまい,ますますからだという実態からの距離が増大してしまう. そのころ,哲學者を筆頭として提唱された身體論に,おおくを學びつつも違和感をも実感したのは,そんな事情があったのかもしれない.いっそのこと,世界をわがからだの延長として考えよう.ただし,主客同一などといった形上學からではなく,日常生活のなかでうまれる慣習とか感覚,あるいは道具や環境のなかに,身體との連続をきわだたせる実例をさがしもとめるところから. そんな茫漠とした発案からつくりあげた構図が,ともあれ著作をなすことになった.外界の変化や進展が,人間のからだを抑圧しているときに,その由々しい窮乏から身體を救出しようといった,だいそれた希望をもってはじめたのではない.けれども結果として現代における「からだの忘卻」について,危機感をいだくことにもなったかもしれない.たしかに,その一九八〇年代,いわゆる先端技術の展開にあって,身體の疎外という憂慮から,あらためてからだからの反逆や出撃が要請されるという側面もあったように記憶している. ただし,それから二〇年間,事態はますます変化した.當時にあっては,まだ登場していなかったヴァーチャルなどという概念が,いまや人間世界をおおっている.そこでは,身體もたんにヴァーチャルな存在にすぎないなどと,肯定と否定の両側面から批評されるようにもなった.「世界はわが〈からだ〉」という命題は,このヴァーチャル時代にも,うまく適応できているかどうか,不安もある.その當否は,むろん読者からお答えをいただきたいのだが,ここに再版を世に出す著者として,問題の現実性そのものはいささかも消滅していないとの信念だけは,披露しておきたい. (本書「岩波現代文庫版へのあとがき」より) 樺山紘一(かばやま・こういち) 1941年東京生まれ.東京大學大學院人文科學研究科修士課程修了.印刷博物館館長.東京大學名譽教授.著書に,『ゴシック世界の思想像』(岩波書店)『カタロニアへの眼』(刀水書房)『西洋學事始』(日本評論社)『異境の発見』(東京大學出版會)『肖像畫は歴史を語る』(新潮社)『地中海――人と町の肖像』(岩波書店)『旅の博物誌』(千倉書房)ほか多數.

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