『コーラン』を読む

『コーラン』を読む

《『コーラン』を読む》是岩波書店出版的圖書,作者是井筒俊彥。

基本介紹

  • 書名:『コーラン』を読む
  • 作者:井筒俊彥
  • 出版社:岩波書店
  • 出版時間:2013年2月15日
  • 頁數:420 頁
  • 定價:1480 日元
  • 裝幀:文庫
  • ISBN:9784006002831
  • 叢書:岩波現代文庫·學術
內容簡介
イスラーム哲學研究の第一人者が,『コーラン』をテキストにそって,多角的な観點を用いながら解読する.イスラームの根本概念である「終末論」「預言・預言者」「啓示」等を通して,『コーラン』の深い精神性が明確にされる.本書は,優れたコーラン入門としてはもとより,井筒哲學の基礎的構造を論じた「井筒俊彥入門」の書でもある.(解説=若松英輔) - 1982年に発足した「岩波市民セミナー」の成果を,単行本シリーズとして刊行した「岩波セミナーブックス」の第1回配本が本書である(丸山圭三郎『ソシュールを読む』も同時刊行). イスラームの聖典『コーラン』は,その成立の複雑な歴史的・社會的経緯,成立に関わった人々の獨特の世界観,言語上の問題などを理解した上で読まないと,十分な理解は到底難しい. イスラーム哲學研究の第一人者が,『コーラン』を「読む」とはどういうことなのかをテ...(展開全部) イスラーム哲學研究の第一人者が,『コーラン』をテキストにそって,多角的な観點を用いながら解読する.イスラームの根本概念である「終末論」「預言・預言者」「啓示」等を通して,『コーラン』の深い精神性が明確にされる.本書は,優れたコーラン入門としてはもとより,井筒哲學の基礎的構造を論じた「井筒俊彥入門」の書でもある.(解説=若松英輔) - 1982年に発足した「岩波市民セミナー」の成果を,単行本シリーズとして刊行した「岩波セミナーブックス」の第1回配本が本書である(丸山圭三郎『ソシュールを読む』も同時刊行). イスラームの聖典『コーラン』は,その成立の複雑な歴史的・社會的経緯,成立に関わった人々の獨特の世界観,言語上の問題などを理解した上で読まないと,十分な理解は到底難しい. イスラーム哲學研究の第一人者が,『コーラン』を「読む」とはどういうことなのかをテキストにそって追求する.井筒は,全114章の複雑な構成からなる『コーラン』の中で,第1章冒頭の「開扉」の章の以下の7行だけを10回に分けて解説する.井筒は,この7行に『コーラン』の全てが凝縮されていると考える.その7行を理解するために,『コーラン』の他の関連する箇所が豊富に引用されて,井筒の解説が加えられるため,本書を読むことで,『コーラン』全體のエッセンスを理解することが可能になる. 開扉―メッカ啓示,全七節―慈愛ふかく慈愛あまねきアッラーの御名において… 一 讃えあれ,アッラー,萬世の主, 二 慈愛ふかく慈愛あまねき御神, 三 審きの日の主宰者. 四 汝をこそ我らはあがめまつる,汝にこそ救いを求めまつる. 五 願わくば我らを導いて正しき道を辿らしめ給え, 六 汝の御怒りを蒙る人々や,踏みまよう人々の道ではなく, 七 汝の嘉し給う人々の道を歩ましめ給え. さらに,『コーラン』の読み方の具體的な方法として,『コーラン』のテキストを,三つのレトリックレベルに分類して読み進めることが,提唱される.一つは,「レアリスティック」.誰もが認識できる三次元的な読み方.歴史的事実,人物,規則の説明が含まれている場合は,この方法論を採る.二つ目は,「ナラティブ」.時間・空間に制約されないパターンとして説明される.三つ目が,「イマジナル」.無意識の次元まで視野に入れた文學的・詩的ともいえる読み方になる.こうした三つの多角的な観點を用いながら解読することで,『コーラン』で取り上げられるイスラームの根本概念である「終末論」「神と人,主と奴隷の関係」「預言・預言者」「啓示」が,テキストにそって解明され,『コーラン』の深い精神性が明確に浮かび上がってくる. 本書は,優れたコーラン入門としてはもとより,井筒哲學の基礎的構造を分かりやすい講演の文體で論じた「井筒俊彥入門」の書でもある.また,『コーラン』を様々なレトリックとイマージュから成る第一級の詩的文學として論じたため,同時代の文學者の大きな関心も呼んだ.遠藤周作は,本書の省察に導かれながら,文學における元型論を論じている(「宗教と文學の谷間で」).吉増剛三は,この本をテクストに「詩學」の講義を行った. 井筒俊彥(いづつ としひこ) 1914-1993年.イスラーム學者,東洋思想研究者.慶應義塾大學名譽教授.日本で最初の『コーラン』の原典訳を刊行し,ギリシア哲學,ギリシャ神秘主義と言語學の研究に取り組んだ.後期には仏教思想・老荘思想・朱子學などを視野に収め,東西の哲學・宗教を橫斷した獨自の「井筒哲學」を構築した.著書に『神秘哲學』『ロシア的人間』『イスラーム哲學の原像』 『意識と本質』 『意味の深みへ』『井筒俊彥著作集』(全12巻,1991-1993)など.

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