『源氏物語』の男たち（上）

內容簡介

『源氏物語』の主人公である男たちの魅力はどこにあるのだろうか．「お婆ちゃん子」で年上の女性にやさしい源氏，源氏とは対照的にまじめ律儀一方で女性の口說き方を知らない夕霧…．王朝の時代の男たちの個性的な素顏を，稀代のドラマ作家がエッセイ風にときあかし，現代にも通じる人物としていきいきとよみがえらせる． - 2008年は，『源氏物語』が記録の上で確認されてから1000年目にあたります．この機會に，『新源氏物語』で新鮮な現代語訳を著した田辺聖子さんが，『源氏物語』に登場する男たちの人物像を読み解いた『『源氏物語』の男たち――ミスター・ゲンジの生活と意見』『『源氏物語』男の世界』を，『『源氏物語』の男たち』上・下として，現代文庫版でリニューアル刊行いたします．上巻は，物語の主人公・光源氏とその息子夕霧について．「お婆ちゃん子」で年上の女性にやさしい源氏，まじ...(展開全部) 『源氏物語』の主人公である男たちの魅力はどこにあるのだろうか．「お婆ちゃん子」で年上の女性にやさしい源氏，源氏とは対照的にまじめ律儀一方で女性の口說き方を知らない夕霧…．王朝の時代の男たちの個性的な素顏を，稀代のドラマ作家がエッセイ風にときあかし，現代にも通じる人物としていきいきとよみがえらせる． - 2008年は，『源氏物語』が記録の上で確認されてから1000年目にあたります．この機會に，『新源氏物語』で新鮮な現代語訳を著した田辺聖子さんが，『源氏物語』に登場する男たちの人物像を読み解いた『『源氏物語』の男たち――ミスター・ゲンジの生活と意見』『『源氏物語』男の世界』を，『『源氏物語』の男たち』上・下として，現代文庫版でリニューアル刊行いたします．上巻は，物語の主人公・光源氏とその息子夕霧について．「お婆ちゃん子」で年上の女性にやさしい源氏，まじめ律儀一方で女性の口說き方を知らない夕霧……．対照的な二人を，現代に通じる人物像として浮かび上がらせます．下巻は，「お體裁屋」で堅物の薫，源氏の父でさばけた粋人である桐壺院，源氏の親友で戀のライバル・頭の中將，源氏の異母兄で生涯「負け組」の朱雀院などについて．物語をいろどる名脅役たちの素顏を，エッセイ風にときあかします．さらに下巻の最後には，付録として『源氏物語』に登場する人物について，おせいさんがどう思っているか，本音のトークがインタビュー形式で綴られます．「カモカのおっちゃん」は，はたして登場するのでしょうか？お楽しみに！田辺聖子（たなべ・せいこ）著者近影1928年大阪市生まれ．小說家．樟蔭女子専門學校卒業．64年，『感傷旅行』で芥川賞受賞．93年『ひねくれ一茶』で吉川英治文學賞受賞．主な作品に『花狩』『千すじの黒髪』『姥ざかり』『道頓堀の雨に別れて以來なり』『ゆめはるか吉屋信子』他．古典の現代語訳・案內に『新源氏物語』『文車日記』他．『女の長風呂』『ああカモカのおっちゃん』などエッセイも多數．

『源氏物語』の男たち（上）

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