《『朱子語類』訳注巻百十九~百二十一》是汲古書院出版的圖書,作者是[南宋] 朱熹,垣內景子 編
基本介紹
- 中文名:『朱子語類』訳注巻百十九~百二十一
- 作者:朱熹、垣內景子
- 出版時間:2017年7月28日
- 出版社:汲古書院
- 頁數:450 頁
- ISBN:9784762913136
- 裝幀:単行本
- 叢書:『朱子語類』訳注
- 價格:本體5,000円+稅
內容簡介
【はじめに】(『朱子語類訳注』巻百十三~百十六より)本書は、『朱子語類』巻一一三~巻一一六の訳注である。『朱子語類』(以下『語類』と略稱)は、東アジアの人々の思想に大きな影響を與えた朱子學の祖・朱熹(1130~1200年)の発言を、門人たちが當時の所謂「白話」で記録した語録を、內容ごとに分類したもので、全一四○巻に及ぶ。本書に収める巻一一三以下(巻一二一まで)は「訓門人」という表題を持ち、『語類』の中では些か異彩を放つ部分である。即ち、「訓門人」は、議論の內容によって分類された他の巻とは異なり、門人たちに対する朱熹の個別の訓戒という観點から集められた部分で、議論の內容そのものは多岐にわたるが、あくまでもそれらの議論を通して朱熹が門人それぞれの個性や欠點に即して語った言葉が集められている。そのため、「訓門人」は、朱熹と門人たちとの日常的なやりとりを最...(展開全部) 【はじめに】(『朱子語類訳注』巻百十三~百十六より)本書は、『朱子語類』巻一一三~巻一一六の訳注である。『朱子語類』(以下『語類』と略稱)は、東アジアの人々の思想に大きな影響を與えた朱子學の祖・朱熹(1130~1200年)の発言を、門人たちが當時の所謂「白話」で記録した語録を、內容ごとに分類したもので、全一四○巻に及ぶ。本書に収める巻一一三以下(巻一二一まで)は「訓門人」という表題を持ち、『語類』の中では些か異彩を放つ部分である。即ち、「訓門人」は、議論の內容によって分類された他の巻とは異なり、門人たちに対する朱熹の個別の訓戒という観點から集められた部分で、議論の內容そのものは多岐にわたるが、あくまでもそれらの議論を通して朱熹が門人それぞれの個性や欠點に即して語った言葉が集められている。そのため、「訓門人」は、朱熹と門人たちとの日常的なやりとりを最も生き生きと伝えると同時に、師としての朱熹その人の為人をも十分に髣髴とさせるものである。また、その話題の多様さ故、「訓門人」は『語類』一四○巻の縮図とでもいうべき部分となっている。今回本書を刊行するに當たっては、以下のような方針で既発表の訳稿に大幅に手を加えた。一、上述の通り「訓門人」は『語類』の中でもひときわ朱熹と門人たちとの対話の臨場感に富む部分であるため、現代日本語によって再現される彼らの會話も、その議論の內容もさることながら、朱熹の調・語気など會話全體の雰囲気こそが重要な要素となる。そのため、訳文の語調・文體にも統一感が求められるという判斷から、研究會の成果を踏まえて、訳文は全て垣內が書き改めた。 二、伝統的な訳注の形式を踏襲せず、訳文を冒頭に掲げたのは、訳文だけを読んで「訓門人」を玩味できることを目指したためである。原文を橫目でにらみつつ、注釈を一々參照しなくても、訳文のみを読み通せるようにしたいというのが本書の目指したところである。そのため、煩瑣ではあるが、引用された典拠のある言葉については、必要に応じて現代語訳を補った。三、『語類』の一字検索が可能になったことを最大限利用すべく、語彙の注釈には極力『語類』の中の他の用例を挙げることに努めた。同様に、別の個所に見える同一の話題についての発言や、同一場面の別記録など、參照すべき個所をできるだけ示した。「訓門人」を通して朱子學に出會ったならば、おそらく朱子學のイメージは違ったものになるであろう。「訓門人」を通してしか近づけない朱子學の理解の仕方もあるのではないか。かつてこの「訓門人」を偏愛した朱子學者たちがいた。江戸時代の所謂崎門(山崎闇斎門下)の面々である。彼らの朱子學が特殊であったとしても、彼らの「訓門人」の読み方は、今日の朱子學研究では見過ごされてしまっている何かを気づかせてくれるかもしれない。