《現代語訳蜻蛉日記》是2013年8月20日岩波書店出版的圖書,作者是室生犀星。
基本介紹
- 中文名:現代語訳蜻蛉日記
- 作者:室生犀星
- 出版時間:2013年8月20日
- 出版社:岩波書店
- ISBN:9784006022259
內容簡介,圖書目錄,
內容簡介
王朝日記文學の代表作『蜻蛉日記』を,室生犀星の現代語訳で味わう.大政治家の藤原兼家の妻として,波瀾に富んだ生涯を送った道綱母が,その半生を書き綴った回想録.結婚生活の苦しみ,夫兼家とその愛人たちへの愛憎の情念が,流麗にして寫実的な筆致で描かれる.作品中の和歌は,一段の精彩を放っている.韻文と散文が互いに交響することで,物語に獨特の陰翳を與えている.(解說=久保田淳)
■內容紹介
今でも多くの読者に読み継がれている日本古典文學の名作を,戦後・現代の作家が,分り易く味わい深い文體で現代語にしたものを選んで,文庫化する.原文の読みづらさから敬遠されがちな日本古典を,現代の読者に現代の小說,隨筆を読むように,味わい楽しんでもらう.
道綱母によって書かれた『蜻蛉日記』は,平安朝の女流文學,王朝日記文學の嚆矢であり,代表作である.
藤原氏の嫡流として,摂政關白にまでなった権力者,大政治家の藤原兼家の妻の一人として,波瀾に富んだ生涯を送った女性が,半生を書き綴った回想録.
結婚生活の苦悩,日々の苦しみへの忍従とそれに対して時として噴出する激発的な行動,夫兼家とその愛人たちへの愛憎の情念,孤獨な境涯の中で最後にすがった子供(道綱)への期待と失意(道綱は一地方官で終った.これに対して兼家の正妻は,道隆,道兼,道長を生み,藤原時代の絶頂期を迎える),悲しみを愈してくれる四季の自然の風物への繊細な眼差し,これらが,流麗にして寫実的な筆致で描かれる.
『蜻蛉日記』によって,それまでの古物語の素樸な段階から,人間心理の襞を描く本格的な物語文學への転換を迎えることになり,次の時代の作家たちに大きな影響を與えた.「その代表が『源氏物語』であることは勿論である.紫式部は恐らく,自分の母方の大伯母の妹であった女性のこの「日記」を研究して,新しいレアリスムという方法を體験した」(中村真一郎).
『蜻蛉日記』は,散文の物語として優れているだけでなく,作品中に詠み込まれた約120首の和歌は,物語中で一段の精彩を放っている.道綱母は,「きはめたる歌の上手」として,當代の一流の歌人の一人とされた.韻文と散文が互いに補い合い交響することで,物語に獨特の陰翳を與えている.
現代語訳をした室生犀星は,日本古典に詳しく,王朝期をテーマにした一連の小說を書いている.『蜻蛉日記』への思い入れは特に強く,王朝物の代表的小說『かげろうの日記遺文』(1959年)を殘した.この小說は,『蜻蛉日記』の作者・道綱母ではなく,『蜻蛉日記』中に僅かに登場する道綱母が敵視・蔑視する「賤の女」「町の小路の女」主人公をにした作品である.この小說の「あとがき」で,犀星は「『蜻蛉日記』自體を小說化したら,一千枚をこえるだろう」と書いている.『蜻蛉日記』をテーマとした小說は,実現しなかったが,河出書房の注文に応じた『現代語訳 蜻蛉日記』は,犀星のこの作品への思いをよく伝える名訳である.
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