現代語訳好色一代男

現代語訳好色一代男

《現代語訳好色一代男》是岩波書店出版的圖書,作者是吉井勇

基本介紹

  • 書名:現代語訳好色一代男 
  • 作者:吉井勇
  • 出版社:岩波書店
  • 出版時間:2015年8月18日
  • 頁數:288 頁
  • 裝幀:文庫
  • ISBN:9784006022693
  • 叢書:岩波現代文庫·文芸
內容簡介
異常なまでに好色な男の自由奔放な人生を活寫するこの小説は,日本文學史における人間性賛歌の代表作である.愛欲の追求に一代の生涯を賭けた男・世之介.「世之介」という語は,西鶴の作品の一主人公の名を離れて,一つの男性像を象徴する日本語として広く定著している.近世文學の大古典を,文豪の名訳で味わう.[解説=持田敘子] - 『好色一代男』は,作家・井原西鶴の処女作であり,日本近世文學の達成した最高峰の一つです.発刊は1682年(天和2年),西鶴41歳の作品とされています. 本作品は,異常なまでに好色な男(世之介)の自由奔放な一生を活寫することにより,因襲によらない一つの生き方を描きだしています.當時の読書界で大変なベストセラーとなりました.當時,庶民向けの「草雙紙」と呼ばれる娯楽の読み物が発行されていました.本作品は,官能的な色彩が極めて濃く,鋭い人物描寫と場...(展開全部) 異常なまでに好色な男の自由奔放な人生を活寫するこの小説は,日本文學史における人間性賛歌の代表作である.愛欲の追求に一代の生涯を賭けた男・世之介.「世之介」という語は,西鶴の作品の一主人公の名を離れて,一つの男性像を象徴する日本語として広く定著している.近世文學の大古典を,文豪の名訳で味わう.[解説=持田敘子] - 『好色一代男』は,作家・井原西鶴の処女作であり,日本近世文學の達成した最高峰の一つです.発刊は1682年(天和2年),西鶴41歳の作品とされています. 本作品は,異常なまでに好色な男(世之介)の自由奔放な一生を活寫することにより,因襲によらない一つの生き方を描きだしています.當時の読書界で大変なベストセラーとなりました.當時,庶民向けの「草雙紙」と呼ばれる娯楽の読み物が発行されていました.本作品は,官能的な色彩が極めて濃く,鋭い人物描寫と場面の展開,俳諧で磨かれた簡潔・圧縮されたリズミカルな名文で描かれています.『源氏物語』『伊勢物語』『徒然草』『謡曲』などの古典を踏まえた縁語,掛詞,文句取りが縦橫に駆使されているとも言われます.それまでの「草雙紙」とは,レベルの異なる「浮世草子」と呼ばれる本格的な文學が確立されたのです. 西鶴は,伝統的な観念を離れ,現実の人間の持つ欲望を透徹した視點で捉えています.儒教倫理に基づく封建體制の下,積極的な愛欲の肯定,人間性賛歌の文學は,まさに元祿文化の中核となりました.「ドン・フアン,カザノヴァ,世之介と,この三者は,世界三大色豪(少なくとも,わが國では)として名高い」(吉行淳之介)と稱賛される放蕩児の物語は,日本人に愛読されてきた大古典です. 本作品は,主人公世之介の人生を,『源氏物語』54帖にならい,7歳から60歳までの54年間,8巻54章で描きます.世之介が一生のうちに交わった男女の數について,冒頭に「たはふれし女三千七百四十二人.小人(少年)のもてあそび七百二十五人」とあります. 巻一,巻二は,7歳から20歳の青年期である.わずか7歳で腰元に戀をして,11歳で性を知り,隣の女房,遊女,湯女,私娼,後家との性遍歴を始めます.遂に19歳で,父親から勘當されてしまいます.巻三,巻四は,21歳から34歳までの流浪期です.困窮の中でも,京の妾,小倉の太夫,下関,大坂の蓮葉女,大原の海女,寺泊の遊女,坂田の勧進比丘尼,江戸の屋敷女中など,各地を股に掛けての色道修業に飽きません.巻五から巻八は35歳から60歳です.父の死により,世之介は一転して遺産2萬5千貫目(約250億円)を譲渡されます.蕩盡し切れない程の資金を得て,いよいよ放蕩の限りを盡くすのです.島原の吉野,好三笠,新町の夕霧,御舟,吉原の吉田,高雄など,全國の有名な高級遊女,花魁が次々に登場します.長崎の丸山を最後に,國內の色界を殘らず漁り盡くした世之介は,山盛りの寶と責め道具,強精剤を好色丸に積み込み,海の彼方にあるという女だらけの「女護(によご)が島」をめざして船出をします.そして,そのまま訊息を絶ってしまいます… 原本には各章に1枚の挿畫が附けられています.全54畫を入れて,元祿時代の読者と同様に,本文と挿畫の楽しさを満喫できるようにしました. 吉井 勇(よしい いさむ) 1886―1960年.歌人,腳本家.東京に生まれる.早稲田大學政治経済科中退.1908年,耽美派の「パンの會」を北原白秋,木下杢太郎らと結成.1909年,森鴎外を中心とする『スバル』創刊に參加.1910年,第一歌集『酒ほがひ』,翌年,戱曲集『午後三時』を刊行,享楽主義の歌人・劇作家として知られた.井原西鶴を愛読,個人訳『西鶴好色全集』(創元社,全4巻,1951-53年)を刊行.『戀愛名歌物語』(創元社)『吉井勇歌集』(岩波文庫)『吉井勇全集』(全8巻,番町書房)など.

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