漱石の『貓』とニーチェ

漱石の『貓』とニーチェ

《漱石の『貓』とニーチェ》是白水社出版的圖書,作者是杉田弘子

基本介紹

  • ISBN:9784560080443
  • 作者:杉田弘子
  • 出版社:白水社
  • 出版時間:2010年1月
  • 頁數:423
  • 裝幀:精裝
內容簡介
ニーチェの思想は、従來の価値観に浸っていた西洋知識人を揺さぶっただけではない。明治後期から大正にわたる日本の名だたる知識人にも衝撃を與え、「近代」に生きることの意味を突きつけた。本書では第一章高山樗牛、第二章夏目漱石、第三章新渡戸稲造、第四章和辻哲郎・阿部次郎、第五章萩原朔太郎、第六章芥川龍之介の全六章において、各人の作品と生死にニーチェ思想がどう関わっていたかを鮮やかに描き出してゆく。 明治三十四年、日本主義を標榜していた樗牛が本能の満足を唱える「美的生活論」を発表するや、逍遙・天渓らとの間で起きた大ニーチェ論爭から本書は開始する。同三十八年漱石は『吾輩は貓である』執筆中に『ツァラトゥストラ』の英訳本とまさに格闘していた。本に直接書き記した英文の淒まじい書込みと遺された膨大な斷片を手掛りにして、著者は『貓』後半のテーマ転換と、突如登場したニーチェ=...(展開全部) ニーチェの思想は、従來の価値観に浸っていた西洋知識人を揺さぶっただけではない。明治後期から大正にわたる日本の名だたる知識人にも衝撃を與え、「近代」に生きることの意味を突きつけた。本書では第一章高山樗牛、第二章夏目漱石、第三章新渡戸稲造、第四章和辻哲郎・阿部次郎、第五章萩原朔太郎、第六章芥川龍之介の全六章において、各人の作品と生死にニーチェ思想がどう関わっていたかを鮮やかに描き出してゆく。 明治三十四年、日本主義を標榜していた樗牛が本能の満足を唱える「美的生活論」を発表するや、逍遙・天渓らとの間で起きた大ニーチェ論爭から本書は開始する。同三十八年漱石は『吾輩は貓である』執筆中に『ツァラトゥストラ』の英訳本とまさに格闘していた。本に直接書き記した英文の淒まじい書込みと遺された膨大な斷片を手掛りにして、著者は『貓』後半のテーマ転換と、突如登場したニーチェ=超人の理由をさぐってゆく。ニーチェの友人で仏教學者のパウル・ドイセンと獨仙との関係、さらには狂人天道公平らの人物造形と東洋哲學優位の主張は、漱石のニーチェとの格闘の痕跡に他ならないことが解明されてゆく。 こうした比較文學の見事な作業は、他の章でも変わらない。読者は、ニーチェ・アフォリズムに震撼した朔太郎の後期詩集『氷島』の文體変貌や、自殺直前の芥川にとっての超人の意味の解明を通じて出現する、新たな文學空間に瞠目することだろう。 ニーチェと近代日本―まえがきに代えて 第1章 明治文壇を騒がせたニーチェイズムと高山樗牛 第2章 漱石の『貓』とニーチェ 第3章 『武士道』とニーチェの強者の哲學 第4章 大正教養派の理想主義的ニーチェ像 第5章 萩原朔太郎、ニーチェの熱狂的崇拝者 第6章 芥川龍之介、ニーチェと出會う

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