新編百花譜百選

《新編百花譜百選》是2007年1月16日岩波書店出版的圖書,作者是木下杢太郎,繪畫是前川誠郎。

圖書信息,內容簡介,

圖書信息

作者:木下 杢太郎 畫/前川 誠郎 編
出版社:岩波書店
出版年:2007-1-16
頁數:227
定價:JPY 1575
裝幀:文庫
ISBN:9784003105337

內容簡介

醫者であり、詩人であり、畫家であった木下杢太郎の植物畫集。この活き活きとした畫を、文庫として手の中におさめて楽しめるようになったのは嬉しいことです。
作者が昭和18年から昭和20年までに描いた872枚の植物畫は、「百花譜」として全畫が1979年に出版されています。それから何度か、「百花譜百選」として百枚を選んだアンソロジーがだされました。今回は文庫版で、ほぼB5サイズの洋紙に書かれていた原畫を縮小しての編集。左のページに植物畫、右のページには畫に書き込まれている文章や、関連する日記からの抜書きが載せられていて、小さいけれども見やすいレイアウトになっています。図譜一覧や植物名索引があるのも親切です。
彩色された植物畫は、形態や色などの「學術資料」的な堅実さのなかにも、活き活きとした暖かさが感じられます。ツバキやユリなどといった綺麗なものばかりでなく、杉苔や芝、風草などの地味な草も描かれ、それらの強さやしなやかさが伝わってきます。少しクリーム色をした罫線の入った紙も、落ち著いたおもむきです。文庫一ページの大きさでみるからでしょうか、素敵な絵手紙のようにもみえます。
大學構內で植木屋が枝を下ろしたのを拾って描いた、と書かれている銀杏(32)。日常の情景が伝わってきます。サンシュユ(51)に書き込まれた「燈火管制の為に四囲暗黒、幸い此樹は窓火に照らされて立ち、その実の枝を折ることを得た。」など、戦爭の時期に重なって書かれていたことがわかる文章を読むと、あの時代、作者はどんなことを考え、仕事の合間をぬってこれらを書き続けていたのだろうか、と想像も膨らみます。
きちんとした植物畫として鑑賞し、短い言葉で描かれる情景とともに味わい、時代背景にも想像を馳せる。贅沢な一冊です。

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