基本介紹
劇情梗概:囹圄(れいぎょ)-ひとや。罪人を入れておく場所。牢獄-
わたしのグランパが刑務所から帰ってくる――。
五代家の一人娘?珠子は中學一年生。
珠子の日常に突然、ムショ帰りの祖父、
五代謙三は入り込んできた。
まるで長い旅から戻ってきたかのように、
出所した謙三をあたたかく迎える商店街の人たち。
謙三が帰ってからというもの、
珠子へのいじめはなくなり、
不良グループによる校內暴力はおさまり、
ぎくしゃくしていた両親の関系までよくなっていく。
そんな中、家の前でヤクザが謙三を待ち構えていた。
バブルの時代、無二の親友を殺された仕返しに、
謙三は暴力団に単身乗り込み、組員を殺していた…。
その恨みをまだ忘れていないらしい。
正月、謙三はこっそりと計畫して珠子とパーティーへ。
見違えるように大人っぽくなったドレス姿の珠子。
カウントダウンの大合唱の中、
學校が、この町が、そして珠子自身が
変わろうとしていた。
ある日、天井裡に謙三が珠子を手招きする。
そこには、札束のぎっしり詰まったトランクケースが…。
それは13年前、ヤクザから奪った金だった。
金の行方を追って、町を牛耳るヤクザが動き出す。
學校からの帰り道、珠子はさらわれ、
廃屋に連れ込まれてしまう――。
どこで生きようがこの世は囹圄(れいぎょ)。
生まれながらに捕らわれの身だからこそ、
世の中をきれいにしたい――。
義にかられ、事件を起こしながらも、
町の誰もが愛してやまないグランパ。
そのまっすぐな生き方が、今を生きるひとびとに、
忘れてしまった何かを思い起こさせる。