《天槍の下のバシレイス〈2〉まれびとの棺(下)》是2004年メディアワークス出版的圖書,作者是伊都工平。
基本介紹
- 書名:天槍の下のバシレイス〈2〉まれびとの棺(下)
- 作者:伊都工平
- 原版名稱:てんそうのしたのバシレイス
- ISBN:9784840228473
- 類別:電擊文庫
- 頁數:317
- 出版社:メディアワークス
- 出版時間:2004/11
- 裝幀:文庫
- 開本:15 x 10.6 x 1.2 cm
- 插圖:瑚澄 遊智
內容簡介,編輯推薦,出場人物,名詞解釋,
內容簡介
時は1993年、信濃地域に突如として出現した『塔(メテクシス)』、そこから現れた巨大な肉食獣『剛粧(ごうしょう)』によって日本は東西に分裂してしまった。東京からその行政機能を移転した『福島政府』は東日本を統治し、「日本國土の回復」のため度々特殊観測隊と呼ばれる調査部隊を送り込んでいた。
編輯推薦
電撃hp志上で『西方世界剣魔攻防録』として連載が始まり、2004年10月から電撃文庫にて文庫化された現在2巻まで出版され、第1部完結という位置づけになっている。突如として世界中に現われた未知の物體・ 生物によって蹂躙される人類が、新世代兵器『高度虛物質技術(デイノス)』を使い立ち向かってゆく、 近未來ファンタジー戦記。主人公は高校生の子供達であり、戦いと日常(學校生活)の対比がより一層狀況 に翻弄される世界観を引き立てている
出場人物
- 川中島 敦樹(かわなかじま あつき)
- 東日本出身の少女兵。三〇四特殊観測隊として福島政府および軍から塔(メテクシス)の調査を命じられるが、志半ばで『幽霊剛粧(ファンタズマ)』により隊は全滅。ひとり生き殘り西日本へ亡命する。福島政府はMIAとして最終階級『陸軍少尉』を與える。
- 『質量刀使い』で、樋ノ口町防災団でも歩課・前衛を務める。剛粧から人々を守ることで喪った戦友への償いとなると思っている。そのため學業を蔑ろにし、白井と衝突することも度々あった。表面上はぶっきらぼうだが根は他人想いの優しい一面をもつ。16歳。
- 四方 佐里(しほう さり)
- 御茶家所學校・高校1年。耐性者で樋ノ口町防災団員。難侵入(カタラ)地域內の中學校に敦樹・文彥とともに住んでいる。文彥によるとクラスで一番の豊胸。いつもかけている眼鏡は防災団用通信インターフェイスとしての機能も持つ。炮課要員で多腳機動炮台パリカリアを操る。
- 敦樹が西日本を放浪していたときに出會ったと公言しているが、実際は約12年間塔周辺にあるアイティオンの調査拠點(キャンプ)で育てられた。敦樹を助けた張本人。出身は山口県下関市。
- 春瀬 文彥(はるせ ふみひこ)
- 御茶家所學校・高校1年。耐性者で樋ノ口町防災団員だが、普段の演習などにはあまり參加せず友達と過ごす時間を最優先に考えている。野球部所屬。戦闘時は歩課要員として前線に立ち、佐里もカバーしつつ剛粧を殲滅する。
- 現在の名前は春瀬史郎の元にいた頃に得た。瞬発的な短期記憶は抜群に良いが、3ヶ月以前のことは忘れてしまう症狀を患っており、普段から何気ないことでも日記をつける習慣をもつ。出身は東日本で、少年兵として育てられていた(記憶障害はその當時の脳外科手術による)。そのため反射神経も並外れており、戦闘以外でも南美を助ける活躍をしている。
- 畑沼 清子(はたぬま きよこ)
- 『幽霊剛粧』対策のため南兵庫・尼崎地區に作戦顧問として派遣されてきた女の子。日本海側にいた割に流暢な関西弁を喋る。根っからの策謀家でなにかと敦樹にちょっかいをかける。尼崎迷路化作戦の終結をもって作戦顧問は解任されたが、引き続き樋ノ口町防災団に多腳炮台・二十四式とともに配屬されることになる。敦樹たちとは共同生活をしている。信州那須の『犬神一族汁』はわざわざ信州味噌を仕入れてまで作った渾身の作だったが微妙に不発に終わった。
- 高校生・防災団以外にも會社経営をしており、色々なチケットを所有している。経済観念はしっかりとしており『ガメツいけどケチとちゃう』性格。また各共同體間の裏事情にも通じており、自前の情報屋も雇っている。
- 幸田 重嗣(こうだ しげつぐ)
- 敦樹のクラスメイト。巨乳に対して並々ならぬこだわりをもつ。清子の情報操作にまんまと嵌った愛すべき人物。一方業務用弁當をつくる食品會社に勤めており、料理は唯一にして絕対ともいえる特技である。
- 細野 忠夫(ほその ただお)
- 敦樹のクラスメイト兼、文彥の部活仲間。文彥と南美の仲について常に気を揉んでおり、さり気なくなにかと便宜をとりはかろうとしている。
- 楢橋 南美(ならはし なみ)
- 敦樹のクラスメイト。『高度虛物質技術(デイノス)』やその獨自劣化技術『模造虛物質技術(テクネー)』を取り扱う「楢橋商店」の娘。彼女自身もボンドガンやドライバー、ペンチなどを日頃からカバンに仕込む修理屋。溶接もお手の物。
- 半年前文彥に出會って以來想いを寄せているが、當の本人にはトンと気付いてもらえなかった。思い切って告白するも撃沈。
- 白井 多恵(しらい たえ)
- 御茶家所町、御茶家所學校の國語科教師。化粧の厚さ、口紅の紅さ、三角眼鏡の張り出し具合とヒールの高さなど他の教師にはない高スペックを夸る。生徒からは『改造人間』、『女幹部』といったあだ名をつけられている。敦樹の家庭訪視のため難侵入地域に入り現在幻覚などの副作用に犯されているが、本人は認めようとはしていない。既婚者。
- 空知 金蔵(そらち きんぞう)
- 山陽共同體の連合理事。高そうな背広に身を包んだ恰幅のいい男性。商売人としても超一流の腕前で、常に自分が一番得をするか考えることで結果的に地域経済を活性化させる実績をもつ。
- 春瀬 史郎(はるせ しろう)
- 山陰共同體の連合理事。日本海沿岸の戦闘で自分達を翻弄した『幽霊剛粧』を追って清子を南兵庫の防災団へ派遣する。服裝には特に頓著しない性格で、よれた羽織にたるんだ袴をはいている痩身の男性。個人的な研究所を持ち飼料稲などの品種改良を行っている。妻を先に亡くし現在男やもめ。
- 文彥とは苗字が同じだが、それはかつて清子と同様に身元を引き受け育てていたことがある為。
- 竹田 恵子(たけだ けいこ)
- 山陰共同體に屬する諜報関系者。清子のサーバ(清子は『竹田のおばちゃん』と呼んでいる)。40代。周囲異常なし・情報交換開始の暗符には『キュウリとマヨネーズのボトルの交換』を使う。
- 安田(やすだ)
- 川中島とともに『塔』調査の任務についていた大人びた風貌の男の子。二班班長。『質量刀使い』だが『移動式生體レーダースキャナ』も擔當していた。作戦中に『幽霊剛粧』にやられて死亡。
- 中嶋(なかじま)
- 川中島とともに『塔』調査の任務についていた男の子。三班班長。『質量刀使い』。作戦中に死亡。
- 園町(そのまち)
- 川中島とともに『塔』調査の任務についていた。四班班長。作戦中に殿を務めるが、退卻の伝令が屆かず隊とともに死亡。
- 八巻 千鶴(やまき ちづる)
- 児童養護施設『永晴學園』の園長。年齢は30歳。毎年育てた子供達を軍に拠出することに潛在的な罪悪感をもっており、敦樹が戦死したことでその鬱憤が頂點に達する。教育者と経営者の板ばさみに常に揺れている。
- 須貝(すがい)
- 警視庁公安部の警部補。駅の三〇四特殊観測隊・契約葬儀ポスターが何者かに破られたことで捜査を始める。
名詞解釋
- 塔(メテクシス)
- 突如世界中に出現し、剛粧を送り出していると思われる施設。一說には異世界の產物とも言われているようだが、真相は定かではない。
- 難侵入(カタラ)地域
- 『塔』を中心に、円狀に設けられた地域。アンテムーサ効果が発生しており、一般人は立ち入り禁止とされている。
- アンテムーサ効果
- 生物の脳に作用し、自我を忘れるなどの症狀を発生させる現象。カタラ地域に広がっている。
- 敦樹や佐里など、人類の中でも僅かな人間は免疫を持っており、彼らにはその様な症狀が現れない。免疫のない人間が何度も効果を浴びると、症狀は重度となり、中毒者のようにカタラ地域へ何度も入ろうとしてしまう。
- 剛粧もまた、この効果によって操られているとされる。
- 剛粧
- 『塔』から現れる怪物の総稱。見た目は巨大な鳥や獣のそれだが、全身が卵の殼のような白い物質で覆われているため、この名が付いた。
- 殼の重さのせいで、鳥はよほど巨大な種類でないと、自重で飛ぶことすらできない。
- アイティオン
- 高度虛物質技術(デイノス)
- 幽霊剛粧(ファンタズマ)
- 戦術歩行艦(シャリオ)