《京の路地里》是岩波書店出版的圖書,作者是吉村公三郎。
基本介紹
- 中文名:京の路地里
- 作者:吉村公三郎
- 出版時間:2006年8月17日
- 出版社:岩波書店
- 頁數:272 頁
- ISBN:9784006021078
- 裝幀:文庫
- 叢書:岩波現代文庫·文芸
內容簡介
大津に生まれ,京都に育ち,京を舞台とした多くの映畫を監督した巨匠が,銳い観察眼と絕妙な距離感で描いた古都の里と表.その筆は京都人の溫かさとシブチンぶりにも及ぶ.舞妓,祇園,京言葉……,流麗なる筆致はこの都市に生きた人々と文化を現在に蘇らせていく.心浮き立つ秀逸なる旅行案內としての1冊. -「この馱文を私に弄させたのは,ふるきよき京都への限りなきノスタルジイであり,同時にひかれ者の小唄でもある」と著者の吉村公三郎氏は本書「おしまいに」で書いています.『安城家の舞踏會』などの作品で著名な映畫の巨匠は大津に生まれ,京都に育ち,京を舞台にした多くの名畫を監督してきました.本書では,名文家でもある吉村氏の力量が発揮されているだけではなく,氏の銳い観察眼と絕妙なる距離感で京都人の素顏が捉えられています.京都人の溫かさとシブチン加減を描いたくだりなどは,最も光彩…(展開全部)大津に生まれ,京都に育ち,京を舞台とした多くの映畫を監督した巨匠が,銳い観察眼と絕妙な距離感で描いた古都の里と表.その筆は京都人の溫かさとシブチンぶりにも及ぶ.舞妓,祇園,京言葉……,流麗なる筆致はこの都市に生きた人々と文化を現在に蘇らせていく.心浮き立つ秀逸なる旅行案內としての1冊. -「この馱文を私に弄させたのは,ふるきよき京都への限りなきノスタルジイであり,同時にひかれ者の小唄でもある」と著者の吉村公三郎氏は本書「おしまいに」で書いています.『安城家の舞踏會』などの作品で著名な映畫の巨匠は大津に生まれ,京都に育ち,京を舞台にした多くの名畫を監督してきました.本書では,名文家でもある吉村氏の力量が発揮されているだけではなく,氏の銳い観察眼と絕妙なる距離感で京都人の素顏が捉えられています.京都人の溫かさとシブチン加減を描いたくだりなどは,最も光彩を放っています.また,『夜の河』『西陣の姊妹』等を京都に舞台にして製作する過程で知りえた知見と,京都での多くの人々との交友の中で培われた視點によって,舞妓,祗園,京言葉等についてもさらに深みのある敘述になっています.ぜひ全篇をお楽しみいただきたいと思います.本書の「解說」で新藤兼人氏は京の木屋町四條下ル鴨崖の松華樓を定宿として,吉村監督と京都で仕事をしたときのことを書いておられます.夕餉の後には,「松華樓の下馱を突っかけて,近くのどんぐり橋を渡ってお茶屋をめざした.茶屋游びをするほどの餘裕はないので,知人にお茶屋を紹介してもらい,舞妓さんたちとだべって歸るのが常だった」と回想されています.そのような日々の中から,『偽れる盛裝』などの作品も生み出されたようです.敗戰の翌年に吉村氏と出會った新藤氏ならではの回想は,読後感がとてもさわやかです.本書は1978年読賣新聞社から出版された後に,同時代ライブラリーとして,1992年4月に刊行されました.執筆時から時間は経過していますが,今ではもう再現できない古都の雅を描き出した作品であり,ぜひご一読いただければと思います.吉村公三郎(よしむらこうざぶろう)1911~2000年.映畫監督.滋賀県生まれ.1929年松竹蒲田撮影所に入り,34年に第一作『ぬき足さし足』を発表.39年の『暖流』が出世作.50年,新藤兼人,殿山泰司らと獨立プロ近代映畫協會を設立.代表作『安城家の舞踏會』『偽れる盛裝』『源氏物語』『西陣の姊妹』『夜明け前』『夜の河』『越前竹人形』『襤褸の旗』.小社刊のその他の主著に『鏡像の演出』『味の歳時記』がある.