《蟲の文學誌》是國小館出版的圖書,作者是[日]奧本 大三郎
基本介紹
- 中文名:蟲の文學誌
- 作者:[日]奧本 大三郎
- 出版時間:2019年7月12日
- 出版社:國小館
- 頁數:448 頁
- ISBN:9784093887069
- 定價:3700 日元
- 裝幀:精裝
內容簡介
昆蟲文學を通して見えてくる人間の姿 「蚊帳やめてわずかな手間のその楽さ」 「蠅は逃げたのに靜かに手を開き」 これらの川柳は、昭和を生きた方なら実感をともなって理解できるでしょう。人間はつい最近まで昆蟲とともに暮らし、その美しさに感動したり生態に驚いたり、またカやシラミなどに悩まされてきました。 しかし都市化が進んだ現代日本では、蟲を生活から排除し、いても気づかない存在になりました。 まず本書は、古今東西の人間と昆蟲との長いつきあいを、文學を通して確認します。 エピソードのひとつを紹介すると、中國の古典『詩経』に、ハチはイモムシを狩って自分の子どもにすると書かれています。日本では「我に似よ、我に似よ(似我似我)」と聴きなし、その蟲をジガバチと呼びますが、実際はイモムシを麻痺させて幼蟲の餌にするのです。このような誤りが東アジアでは數千年も信じられ続けたの...(展開全部) 昆蟲文學を通して見えてくる人間の姿 「蚊帳やめてわずかな手間のその楽さ」 「蠅は逃げたのに靜かに手を開き」 これらの川柳は、昭和を生きた方なら実感をともなって理解できるでしょう。人間はつい最近まで昆蟲とともに暮らし、その美しさに感動したり生態に驚いたり、またカやシラミなどに悩まされてきました。 しかし都市化が進んだ現代日本では、蟲を生活から排除し、いても気づかない存在になりました。 まず本書は、古今東西の人間と昆蟲との長いつきあいを、文學を通して確認します。 エピソードのひとつを紹介すると、中國の古典『詩経』に、ハチはイモムシを狩って自分の子どもにすると書かれています。日本では「我に似よ、我に似よ(似我似我)」と聴きなし、その蟲をジガバチと呼びますが、実際はイモムシを麻痺させて幼蟲の餌にするのです。このような誤りが東アジアでは數千年も信じられ続けたのはなぜか、そこに筆者は「人間」の生態を見ます。中國の官吏登用試験である科挙では、先哲の書いたことを決して疑ってはいけなかった、その影響と考えます。 中國や日本、西歐の古典から、現代文學まで渉猟し、蟲に関わる箇所を抜き出し、人間とは何かを考察するエッセイです。 1944年大阪府生まれ。フランス文學者、作家、NPO日本アンリ・ファーブル會理事長。埼玉大學名譽教授。おもな著書に『蟲の宇宙誌』(読売文學賞)、『楽しき熱帯』(サントリー學芸賞)など。『完訳 ファーブル昆蟲記』で第65回菊池寛賞受賞。一連の活動に対して2018年第53回JXTG児童文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された當時に掲載されていたものです)