《現代語訳枕草子》是岩波書店出版的圖書,作者是大庭みな子
基本介紹
- 書名:現代語訳枕草子
- 作者:大庭みな子
- 出版社:岩波書店
- 出版時間:2014年2月14日
- 頁數:296 頁
- 裝幀:文庫
- ISBN:9784006022358
- 叢書:岩波現代文庫·文芸
內容簡介
『枕草子』は,日本の代表的な隨筆文學.各段のテーマは,自然,儀式,文學,宮廷內の事件と,作者清少納言の好奇心の趣くまま,様々である.物事への好悪のはっきりした個性と,鋭敏な感覚,連想を次々に繰り出し,リズミカルな文體で書き継がれ,読む者を飽きさせない.千年前の宮廷という狹い所で働いたひとりの女性の偽らない心の動きは,今もなお新鮮である.(解説=米川千嘉子) - 『枕草子』は,平安時代の長保3年(1001)頃に成立したとされる日本の最初にして代表的な隨筆文學である.作者の清少納言は,當代歌壇の巨匠であり,軽快灑脫な社交人としても有名であった清原元輔の娘である.清少納言は,平安朝文化の最盛期に生れ,教養豊かで社交的感覚の優れた家庭に育った.彼女ほど,典型的な宮廷女性となった人は少なく,その作品『枕草子』は,この時代の宮廷女性の知性と感性を集約,代表してい...(展開全部) 『枕草子』は,日本の代表的な隨筆文學.各段のテーマは,自然,儀式,文學,宮廷內の事件と,作者清少納言の好奇心の趣くまま,様々である.物事への好悪のはっきりした個性と,鋭敏な感覚,連想を次々に繰り出し,リズミカルな文體で書き継がれ,読む者を飽きさせない.千年前の宮廷という狹い所で働いたひとりの女性の偽らない心の動きは,今もなお新鮮である.(解説=米川千嘉子) - 『枕草子』は,平安時代の長保3年(1001)頃に成立したとされる日本の最初にして代表的な隨筆文學である.作者の清少納言は,當代歌壇の巨匠であり,軽快灑脫な社交人としても有名であった清原元輔の娘である.清少納言は,平安朝文化の最盛期に生れ,教養豊かで社交的感覚の優れた家庭に育った.彼女ほど,典型的な宮廷女性となった人は少なく,その作品『枕草子』は,この時代の宮廷女性の知性と感性を集約,代表している. 『枕草子』は,約三百の章段から成っているが,本書では,全體の三分の一ほどの約百十段分が取り上げられている. 各章段のテーマは,自然,人事,儀式,文學,宮廷內の事件,噂と,清少納言の好奇心のおもむくまま,様々である.それぞれの項目に対して,勝気,負けん気と言われようと物事への好悪のはっきりした個性と,鋭敏な感覚,連想を次々に繰り出し,リズミカルな緊張感のある文體で書き継がれ,読む者を飽きさせない.千年前の宮廷という狹い所で働いたひとりの女性の偽らない心の動きは,今も新鮮である. 悍馬といわれた清少納言のこの集には,女性の悪口がひとつもない.やりこめて小気味よがっているのは男性ばかりである. 大庭みな子の現代語訳は,清少納言の文意を汲んだ上で,現代人の話し言葉も自由に駆使して,生き生きとしたものになっている.第二四段「女の生き方」(原題は「おいさきなく」)では, 先ののぞみもなく,ただ男にすがるような生き方をしている女をみると,いらいらして腹が立ってしまう.…女は宮仕えするとすれっからしになってよくないなどと悪口をいっている男はにくらしい. と千年前とは思わせない歯切れの良さがある. 口語訳の後に,大庭みな子がコメントをしている章段もある.第二六一段「気にかけられず,わすれられるもの」は, 人の気にもかけられず,わすれられるもの.しょっちゅうある凶の日.年とってゆく母親. これだけの本文の後に, 〔大庭〕 短い行間にひろがる人の世の悲しみである. とまとめている. 大庭みな子(おおば みなこ) 1930―2007年.小説家.東京都生まれ.津田塾大學學芸學部英文學科卒.1968年,『三匹の蟹』で芥川賞を受賞.著書に『がらくた博物館』(文藝春秋),『寂兮寥兮(かたちもなく)』(河出書房新社),『海にゆらぐ糸』(講談社),『津田梅子』(朝日新聞社),『浦安うた日記』(作品社),『大庭みな子全集』(全二十五巻,日本経済新聞出版社)など.