《現代語訳平家物語(上)》是岩波書店出版的圖書,作者是尾崎士郎。
基本介紹
- 中文名:現代語訳平家物語(上)
- 作者:尾崎士郎
- 出版時間:2015年4月16日
- 出版社:岩波書店
- 頁數:340 頁
- ISBN:9784006022617
- 裝幀:文庫
- 叢書:岩波現代文庫·文芸
內容簡介
‘平家物語’は,平清盛を主とした平家一族の全盛から,源平合戦により滅亡に至るまでを描いた軍記物語.多彩な人物を登場させ,人物間の葛藤,雄大な合戦場面が次々に展開されるドラマは,読む者を飽きさせない.琵琶法師により語られたその名文は,律動感の溢れて,雄勁にして哀切を極める.文豪尾崎士郎の名訳で味わう. - ‘平家物語’は,平清盛を主とした平家一族の全盛から,滅亡に至るまでを描いた軍記物語の代表作です.多彩な人物を登場させ,人物間の葛藤,雄大な合戦場面が次々に展開されます.琵琶法師により語られた律動感溢れた哀切極める名文は,今なお読む者を魅了し続けています.本書は,‘平家物語’を,文豪の現代語の名訳で味わうことが出來ます. 物語は,栄華を極めた平家一門の滅亡の原因となった驕り高ぶった清盛の悪行から語られます.以仁王(もちひとおう)が発した平家追討の令旨は...(展開全部) ‘平家物語’は,平清盛を主とした平家一族の全盛から,源平合戦により滅亡に至るまでを描いた軍記物語.多彩な人物を登場させ,人物間の葛藤,雄大な合戦場面が次々に展開されるドラマは,読む者を飽きさせない.琵琶法師により語られたその名文は,律動感の溢れて,雄勁にして哀切を極める.文豪尾崎士郎の名訳で味わう. - ‘平家物語’は,平清盛を主とした平家一族の全盛から,滅亡に至るまでを描いた軍記物語の代表作です.多彩な人物を登場させ,人物間の葛藤,雄大な合戦場面が次々に展開されます.琵琶法師により語られた律動感溢れた哀切極める名文は,今なお読む者を魅了し続けています.本書は,‘平家物語’を,文豪の現代語の名訳で味わうことが出來ます. 物語は,栄華を極めた平家一門の滅亡の原因となった驕り高ぶった清盛の悪行から語られます.以仁王(もちひとおう)が発した平家追討の令旨は,諸國の源氏のもとへ屆きます.源頼朝,木曾義仲らが相次いで挙兵することになります.富士川の合戦で敗走し,清盛は熱病でもだえ苦しんで世を去ります.今度は,一旦京を制圧した義仲は,武士団の統制に失敗し,源義経の率いる大軍により敗死します.そして,義経は,平家を追い詰め,壇の浦での最後の合戦を迎えます.平家の敗北は確実となりました.清盛の妻時子は,孫の七歳の安徳天皇を抱いて船から入水,波間に消えてしまいます.後を追うように一門の人々も手を取り合って海に沉みます.最終巻のエピローグ“灌頂の巻”では,戦亂の後,大原に隠棲していた清盛の娘,安徳天皇の母,建禮門院を,後白河法皇が訪ね,一代の過去を靜かに回想,物語の幕を閉じます. ‘平家物語’は,“祇園精舎の鐘の聲,諸行無常の響あり…”,すべての日本人の琴線に觸れ続けてきた有名な一節から始まります.‘平家物語’を,軍記物語の代表作,日本の一大敘事詩と言っても言い足りないほどです.‘平家物語’には,日本人の抱く“無常”“宿命”“因果”,“盛者必衰”で表現される“末法思想(滅びの思想)”の宗教観,殉死,自決,刑死に見られる生死観,主従,親子,敵味方の間の倫理観,天皇,権力者の変遷を捉える政治観など,日本人の思想,精神性がすべて集約されています. 訳者の尾崎士郎は,‘平家物語’の熱心な愛読者で知られました.読むだけはすまず,正式に琵琶の師匠について語り物“平家”の演唱を楽しんだほどです.尾崎は“酒席でひとたび興が到ると,芸者が手にしていた三味線を奪い取られて,平家琵琶を弾吟”し始め,しかも“尾崎先生の平家琵琶は大変長い,一旦始まると,容易なことでは終わらない”(高橋義孝,“尾崎先生と平家物語”).その尾崎が,平家琵琶の放つ“宿命の悲しみを直接に,肉體にぶっつけてゆく一種の迫力”(尾崎,解説)を,口語訳の読み物として伝えようとしたのが本書です. ‘平家物語’ファン,日本古典文學愛読者のための必読の一冊です. 尾崎士郎(おざき しろう) 1898-1964年.小説家.愛知県幡豆郡(現西尾市)生まれ.早稲田大學政治科中退,大逆事件真相解明のため売文社に拠る.高畠素之を追って國家社會主義に身を投じる.1921年に‘獄中より’で,小説家として獨立する.1933年から“都新聞”に早大生青成瓢吉の人生遍歴を描いた‘人生劇場’を連載し,大ベストセラーの長編小説となる.他に‘石田三成’‘真田幸村’‘篝火’‘天皇機関説’‘大逆事件’,岩波現代文庫‘早稲田大學’など.